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    「妊活」最前線


     横丁のシニア世代が雑談しているのを耳にした。息子や娘が婚活に忙しいという話。結婚相談所に数十万円ふんだくられたって話。

     「自分で払うんならいいよ。全部親に払わせる。なにやってるんだと聞いたら、飲んで食って騒いでいるだけじゃねえか。相手決まって、結婚式代だけでも自分で払えよな。払うつもりなんかねえだろうな」

     なんだかんだで相手が決まって収まったと思ったら今度は「妊活」で、早く孫がほしいでしょ、なんてあっちこっちの医者にかかってその医者代を親に出させて、結局カレンダーに丸やらバツやらつけて遊んでやがる。

     「そのくせ将来オヤの介護する気なんかこれっぽっちもありゃしない」
     ・・・


     先日「マタハラ」という言葉がテレビやネットで流れました。マタニティーハラスメント、出産を理由に職場でいじめを受ける。最近では妊娠や出産を理由にした降格人事に対して「違法」との最高裁の判断が下されたとのこと。

     子供を産みたくてもいろんな事情で諦めてしまう夫婦が少なくないようだ。

     子供が欲しいよね。二人の血を分けた子供を、一生懸命育てたいよね。だけどそれができないと知った時、どんなに辛いだろう。生きて、与えられた命を繋ぐこと、それが人間としての当然の使命だよね。そうして命を重ねていくことの中に「永遠」にとどく夢の可能性があるんだよね。

     だけど、そうだろうか。ここで血筋が絶えたからと言って地上の「永遠」が途絶えるのだろうか。

     もし、自分の血筋が途絶えたとしても、命の流れがそこで消滅するものではない。世界中のどこかで、産まれ、喜び悲しみながら懸命に生きる命があるじゃないか。だから、命は、そこで無くなるわけじゃないんだ。

     もう少し考えてみよう。永遠の命なんて、実は、ないのだ。宇宙という果てしなく大きな空間のもつ時間の流れからすると、人類が生存した歴史なんてものは一瞬にすぎないんだ。それが、真実なんだよ。そこから目を離してはいけない。その真実をすなおに受け入れるのでなければならない。

     
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