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    物語と商用文における5W1H

    物語や商用文の書き方でよく語られる「5W1H」について考えてみたい。

    wikipedia「5W1H」

    (引用)
     「英国の児童文学者で詩人のラドヤード・キップリングが1902年に幼児向けの物語を出版し、その中の「象の子供」という詩の中で
    『私にはうそをつかない正直者のお手伝いさんが6人居るんだよ(その者達は私の知りたいことを何でも教えてくれるんだよ);その者達のなまえは「なに?(What)」さん、「なぜ?(Why)」さん、「いつ?(When)」さん、「どこ?(Where)」さん、「どんなふうに?(How)」さん、それから「だれ?(Who)」さんと言うんだよ』
    (引用ここまで)

    といった表現があり、それが5W1Hのルーツだと述べられてある。

     5W1Hには諸説あって「いつ・どこで・だれが・どうして・どうなった」がゴロがよいので、私はそう覚えている。物語的にはそれでいいのだろう。

     それで物足りないなら

     「いつ・どこで・だれが(だれに)・(なぜ・なにを・どのように)どうして・どうなった」
      
     これだけ並べれば遜色はないだろう。そうして、なんとなく安心してしまう。しかし、なかなか更新が出来なくなったこのブログに記事を増やすために、今回はもう一歩突っ込んで検討してみる。

    1. いつ  「いつ」とは何だろう。それが時間のことだというのはわかる。物語ならそのストーリーの展開される時間のことだ。商用文なら購入・購買に関わる時間のことで、買う(売る)前、購買(販売)行動の時間、買った(売った)後のことだ。
    ここで大切なのは、時間が「誰についての」時間かということだ。
    物語では「私」は作者でもない、登場人物でもない、「語り手」だ。
    商用文なら「私」は著作者か「依頼者の期待の代行者」か「購買者の仮想の代行者」だ。

    物語の時間は「過去」「現代」(「未来」)であり、商用文の時間は著作者の過去と現在か、依頼者の期待の代行者の「未来」、購買者の仮想の代行者であれば購買者の現在か購買行動という「未来」が時間である。

    2. どこで 「どこで」とはどこのことだろう。これも「人物」が切り離せない要件である。物語で登場人物が「犯人」であるならば、たとえば犯行に至る経緯(過去)、犯行の場所(現在)、どこへ逃げる(未来)。

    商用文であるなら、例えば店舗を持たないネット通販にとって場所は購買者のパソコンである。そこにしか商品はないし、そこでしか購買行動はとれない。

    3. 誰が この要素もこれまで述べたとおり、一筋縄ではいかない。物語でも商用文でも「私は」と語るのは著作者自身ではない。それがストーリーであろうが商品であろうが、「私」は現実の私ではなく、物語や商品を読者に見せるために文章を構成する人物である。「体験談」を語る私も「体験者」ではない。体験したすべてのなかから語るための要素(必要な部分だけ)を摘出し構成した「私」なのである。

    4.誰に 物語ならストーリーの中の登場人物の行為の相手であるか、しばしば読者そのものである。
    商用文の場合は、誰のために買うか、買わせるかといった要素が加わる。

    5. なぜ 物語では登場人物を行為に駆り立てる強烈な動機が必要だ。
    商用文の中では、「なぜ私はこの商品をあなたに勧めるのか」「なぜ、買うべきなのか」いくつもある同様の商品の中で、特にこれがオススメなのはなぜか、といった場面で使われる。

    6. 何を この「何を」に関しては、書かれる文章の種類によってまったく違ってくる。物語では登場人物の行動の態様である。商用文では商品そのものであり、いわゆる「キーワード」を構成するものである。

    7. どのように 物語では「描写」の進行状態にあたる部分。商用文では修飾的な表現で、商品を形容する場合と、商行為を形容する場合がある。

    8. どうして(どうすると) 物語では「どのようにして」行為はなされたかといった行動そのものの内容である。商用文では仮想商行為の叙述文として用いられる。読者に空想の商行為を想像させる。「どうすると」どうなる、といった使われ方が多い。

    9. どうなった(どうなる) 結果の叙述。商用文では買えば(買わなければ)「どうなる」という使われ方が多い。

     それぞれが組み合わさって文章になる。例えば「いつ」といった要素は、「だれ」と一つだけ組み合わせても、生まれる前・生まれるとき・乳児・幼児・小学校~大学校・就職・勤務・出会い・結婚・親になる・子供の育児・等々、さまざまな組み合わせが出来る。

    5W1Hのさまざまな要素を組み合わせるとそれこそ途方もない数の物語や商用文が出来あがるだろう。しかも時代と共に新しい言葉が多量に生み出されていく。

     5W1Hで組み合わせた文に、物語なら冒頭で読者をドラマの舞台に引き上げるようなインパクトを持った「プロローグ」といったシークエンスを示し、商用文ではまず問題を提示し、末尾に結論を持ってくるようにすれば文章はいくらでも書けるようになる(だろうか)
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