ひと粒の水玉のためのソネット
湖には宇宙の波動が届くという
水辺に茂る竹笹に
朝霧の冷気を集め水玉となる
世界を取り込みながら
光の重みに耐えず滑りゆき
笹の先端を離れるその時
自らひとつの宇宙となって
鳥のように時を羽ばたく
水面に散るや否や
それは無数の宇宙となって
飛び散り僕らの心の中に広がる
輪を描きながら
僕らの心の言霊は
ひとつぶの水玉に勝てるか
水辺に茂る竹笹に
朝霧の冷気を集め水玉となる
世界を取り込みながら
光の重みに耐えず滑りゆき
笹の先端を離れるその時
自らひとつの宇宙となって
鳥のように時を羽ばたく
水面に散るや否や
それは無数の宇宙となって
飛び散り僕らの心の中に広がる
輪を描きながら
僕らの心の言霊は
ひとつぶの水玉に勝てるか