夢の中のくらい想念

悪夢の中で目覚める


子犬が川べりで足をすべらせた


助けてあげようとして


もう少しで自分も流れに巻き込まれそうになる


かろうじて犬を抱きかかえて岸辺に救い上げる


そのとき川の中から巨大な虎のような獣が立ち現われ

俺に襲いかかってきた



全身が恐怖に包まれる


獣は暗い想念のようなものとなって

俺の全身をしびれさせる



子犬を助けねばならない


しかし戦いに勝つ力はすでにない


俺にはもう、力が残っていない

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